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「すまいるはうす」の施設長をしています。
小さな小さな作業所です。
物価高騰は、あらゆる面で影響が出ていると思います。調理設備がないので、私たちの施設では弁当屋から昼食をとっています。4月前、400円だったものが440円になり、11月から470円になりました。1割5分の値上げです。
食事を提供している事業所では、食材の値上がりでこのように15%の負担増になっているかもしれません。
「すまいるはうす」が今の場所に転居してから13年目になります。先日、トイレの水が流れなくなりました。修理に15万円かかりました。職員から「エアコンの効き目が弱くなった、暖房に耐えられるだろうか」、さらに「洗濯機の音がおかしくなった」との報告もありました。
物価上昇の中で、これらの出費は大きな負担です。
今年度に入り国からの補助金はありましたが、さらなる要望をしたいです。
通所する方たちは20代から60代、障害も様々な利用者、最近は精神障害の方も増えています。対応の難しい方もいます。
定員は20人で、私も含め5.7人(送迎運転手も含む)の職員を雇用しています。人件費がかさみ、昨年度は200万円の赤字でした。
工賃が上がれば、運営費が増額される仕組みとともに、日割り計算で、利用者の体調を崩しての欠席の連絡に対して「お大事に」の言葉よりも「いくらマイナスだ」が頭に浮かびます。
好評のシイタケの栽培をしていますが、土日も成長は止まってはくれませんから職員は休日出勤をしなければなりません。施設の負担は増えます。
どこの作業所も、そのような動きで工賃の向上につなげています。
昨年度、工賃1万円をぎりぎり上乗せさせ、今年度になり新規利用者も迎えて何とか増収に結び付け、赤字挽回をめざしています。
心配は、利用者が増えても授産収入は比例するとは限りません。受注する仕事量は簡単には増えないからです。
今、国では今度の報酬改定で、このような作業に日割りだけでなく時間制をという声も出ています。
さらに11月から最低賃金が上がりました。いつもヒヤヒヤです。これと追いかけっこの給与です。
そして、一番の不安は将来「すまいるはうす」を担う人が現れるかです。人材確保も頭が痛いです。
職員の中で資格を持っている者はいません。私は、障害のある方にかかわる職業について50年の経験を生かして、通所の条件である「「すまいるはうす」で一緒に頑張ろう」と思ってくれる人はどんな人も受け入れてきました。
幸い利用者のみなさんは、一緒に仕事をすることに喜びを見出してくれています。
職員に働きながら資格を取ってもらうためには、法人として負担が出てきます。
人材紹介の電話、FAX、メールが来ます。何百万円もかかるそうです。
このように、小規模な作業所には不利な面がいっぱいありますが、良い面もいっぱいあります。
一人一人に合った活動を保障することが可能です。
よく、「週に1回、1時間でもいいですか」と言ってくる方や他の所を転々とした人も来ますが、受け入れる方向で相談させていただいています。
少人数の職員でチームワークがとりやすいです。利用者への支援がお互いに見やすく、日々の記録をとりながらその日その日の反省会です。最も実りのある研修会になっています。
「未来のない作業所に、未来を託す人たちがやってきます」
小さな作業所として、未来がもてるようになるように、多くの仲間たちと手をつなぎ、必要に応じて県や国に声をあげていきたいです。